
全8巻読了。いやこの作品は良かった。娯楽色を最後まで失わず、作者の哲学はキッチリ描き尽くされてて、見事。また絵の美しさに思わず再読。そしてキャラや街やシステムや道具などのネーミングのセンスも好き。僕は言葉に自分独自の嗜好があって結構好き嫌いうるさいんだけど、この作品は唸らされた。この作者は頑固モノに違いない。また作品を決して妥協したものにしないその姿勢はロック。この人が必死で守って来てた美学がひしひしと伝わってくる。商業誌に連載を続ける事は並み大抵の苦労ではなかったと思う。この人にしか描けないという意味でも大傑作。
(1999年 12月)

