2007年08月03日

ジェイムズ・エルロイ『ビッグ・ノーウェア』

ビッグ・ノーウェア〈上〉

ビッグ・ノーウェア〈下〉

思わず読み終わってから前作『ブラック・ダリア』を再読し始めてしまった。すぐに本屋に行って『L.A.コンフィデンシャル』も買った。彼のいわゆるL.A.4部作はこれで手元に揃ってしまった。このタイミングで読んだせいか、あまりにも響いてしまった。こういう生き方しか出来ない、というキャラのオンパレードで、思わず自分を重ねて読んだ。無様で、とても人に褒められるような何かを持ってる訳でもなく、破滅に向かってるかもしれなくても、その方向に突進して行く。明日のことも考えない。『ツァラツストラ』に匹敵するインパクトだった。K.ヴォネガットのあのセンチメンタルでやるせない感じも好きだけど、今はジェイムズ・エルロイの暴力的で、惨めなところに惹かれる。

(1998年 6月)
posted by zoetron at 12:45| 外国小説  | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする